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書き方のコツ8分で読めます

キャラクターに出生図(ホロスコープ)を:占星術で作る人物設定

Story-AIチーム
十二星座のホロスコープと、架空のキャラクターの太陽星座・月星座・アセンダントを記したキャラクターシートを線で結んだイラスト

占星術を信じていなくても、創作には使えます。出生図(ホロスコープ)は、人の性格を「望むもの」「本当に必要なもの」「周りからどう見えるか」のせめぎ合いとして描き出す、2,000年の歴史をもつ体系です。そしてこれこそ、物語の登場人物に必要な骨組みです。この記事では、キャラクターの出生図を作る方法、創作で重要な3つの配置の読み方、そしてエレメントを使って登場人物どうしの対立を組み立てる方法を紹介します。

書き手が占星術を手放せない理由

キャラクター設定シートの多くは、年齢、職業、好きな食べ物といった事実を尋ねます。けれども事実からシーンは生まれません。出生図が差し出してくれるのは矛盾です。根っこにある衝動、心が必要とするもの、人に見せる顔がそれぞれ別の方向に引っぱり合う人物。そしてプロットは、その矛盾から生まれます。さらに、AIに通じる言葉も手に入ります。AIストーリー生成に「太陽星座は牡羊座、月星座は蟹座」と伝えるだけで、真っ先に飛び込んでいくのに、あとでこっそり安心させてほしがる人物を書いてくれます。どちらの性質も、わざわざ説明する必要はありません。

星座は、ユングのタイプ論やエニアグラムと同じように、人物像の類型として扱いましょう。占いが当たるかどうかは関係ありません。人物を描くための語彙として、驚くほどよくできているのです。

ステップ1:出生図を作る

出生図に必要なのは、生年月日、生まれた時刻、生まれた場所の3つです。架空のキャラクターなら3つとも自分で決められ、決めること自体がよい練習になります。狙った太陽星座になる誕生日を選び、面白いアセンダントになる時刻を選び、物語が始まる町を出生地にします。それをAstroChartに入力します。無料の出生図計算ツールで、ホロスコープ全体に加えて、配置ごとの解説を平易な英語で表示してくれます。書き手にとって本当に役立つのはこの解説です。太陽星座、月星座、アセンダントの行をキャラクターシートに写し、残りはひとまず置いておきましょう。

主人公に自分の星座を与えないこと。いちばんよくある失敗で、作者の分身のような主人公になってしまいます。迷ったら日付をランダムに決めましょう。

ステップ2:主要な3つの配置を、創作の問いとして読む

出生図には10の天体と12のハウスがありますが、創作ではほとんどの仕事を3つの配置が担います。しかもそれぞれが、どのみち答えを出さなければならない問いに対応しています。

太陽星座はキャラクターが望むもの、月星座は本当に必要なもの、アセンダントは周りからどう見えるかを問う。それぞれに例を添えた図

3つのずれこそが、そのキャラクターです。上の例のマーラ・ヴォスは、行動することを望み(牡羊座)、誰かに必要とされることを必要とし(蟹座)、周りからは一人で何でもこなせる人に見えます(山羊座)。だから彼女は真っ先に手助けに駆けつけるのに、気にしていないように見えるせいで誰にも感謝されず、傷ついて家に帰り、翌日もまた同じことをします。たった3行で人物の変化の軸ができあがり、生い立ちはまだ一行も書いていません。

  • 太陽星座は、そのキャラクターが主導するシーンでの行動を決めます。
  • 月星座は、計画が失敗したときの行動を決めます。自分から動くときではなく、何かに反応するときの姿です。
  • アセンダントは、ほかの登場人物がそのキャラクターを誤解するポイントを決めます。すれ違いや劇的アイロニーはここから生まれます。
  • 3つがすべて同じエレメントなら、一貫しているけれど退屈な人物になります。生まれた時刻を変えましょう。

ステップ3:ほかの登場人物をエレメントで配役する

12の星座は4つのエレメントに分かれます。火(牡羊座・獅子座・射手座)、地(牡牛座・乙女座・山羊座)、風(双子座・天秤座・水瓶座)、水(蟹座・蠍座・魚座)です。主人公のエレメントが決まれば、脇役選びは「どんな摩擦をその場に置きたいか」という問いになります。

火・地・風・水のキャラクターを4×4で組み合わせ、それぞれの組み合わせで生まれる対立の種類を示した表

使いやすい基本の配役は、火の主人公、主人公がつい傷つけてしまう水のキャラクター、主人公の後始末をする地のキャラクター、そして、いつもどこか正論を言う、風の敵役です。主人公のエレメントを入れ替えれば、同じ4つの役割からまったく違う物語が生まれます。

ステップ4:プロンプトに入れる

言語モデルは占星術の文章を大量に読んでいるので、星座の配置は人物像を短く伝える指示として機能します。性格を段落で並べる代わりに、プロンプトは次のように書けます。

主人公:マーラ・ヴォス、34歳、港の水先案内人。
太陽星座は牡羊座、月星座は蟹座、アセンダントは山羊座。考えるより先に動き、
本当は誰かに必要とされたいと思っているが、周りからは冷たく有能な人に見える。
敵役:兄のトマス。太陽星座は天秤座、月星座は蠍座。人前では物わかりがよく、
裏では貸し借りを細かく覚えている。
家族の船を売ることになったと、兄が彼女に告げるシーンを書いてください。

おすすめ

  • 上の例のように、配置ごとに具体的な行動を1つ、平易な言葉で添えます。星座名は短い目印にすぎず、実際の指示になるのは行動のほうです。
  • 出生図はキャラクターシートに残し、そのキャラクターのプロンプトには毎回同じ行を使います。
  • 月星座の性質は、人目のないシーンでだけ見せます。読者に自分で気づいてもらいましょう。

避けたいこと

  • キャラクターが占星術好きでもないのに、作中で星座名を出すこと。人物ではなくラベルに見えてしまいます。
  • 10天体すべてをプロンプトに詰め込むこと。主要な3つを超えると、モデルは性質を平均化しはじめます。
  • 出生図を言い訳にすること。「彼女は蠍座だから」は動機になりません。動機になるのは、そのシーンで彼女が何を望んでいるかです。

まとめ

  1. キャラクターの生年月日・時刻・出生地を決め、astrochart.coなどの計算ツールで出生図を作る。
  2. 太陽星座は望むもの、月星座は必要なもの、アセンダントはどう見えるかとして読む。3つのずれが人物の変化の軸になる。
  3. 脇役はエレメントで配役し、狙った摩擦を生み出す。
  4. 主要な3つの配置と、それぞれに対応する行動を1つずつプロンプトに入れ、本文には書かない。

キャラクター作り全般については、魅力的なキャラクターの作り方もあわせてご覧ください。

Story-AIチームについて

Story-AIは、独立して運営している小さなサービスです。これらのガイドは、Story-AIの開発者が、AI小説・物語ジェネレーターを作るなかで学んだことをもとに書いています。

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